今回の内容

自分を整理するための5つの視点
5つの視点での整理のコツ
悪循環の断ち切り方
今回のまとめと課題

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山中健太
国際電機株式会社の営業マン
何事にも真面目に取り組みすぎて、一人で抱え込んでしまう性格。
今村由紀先生
国際電機株式会社にて、非常勤で健康管理室にカウンセラーとして勤務。
日本の大学を卒業後、イギリスにて認知行動療法を学ぶ。カウンセリング・ルームで臨床経験を得た後帰国。
家族は夫と2才の長男がいる。
こんにちは。調子はどうですか?今日もよろしくお願いします。
ところで、前回の「ストレスの持つ2つの意味」覚えていますか?
えーっと、ストレスと一言で言っても、ストレスのもと(要因)の「ストレッサー」と、ストレスによって起きる心や身体の症状である「ストレス反応」という2つの意味があるんですね。ストレスに気づいたら、まずこの2つに分けて整理するんですよね。
そう、整理することで、自分の心身の状況を客観的に見ることが出来ますね。
心のバランスを崩しそうになっている状態に、まずは自分で気が付くこと。それがストレスの対処法として最初のステップ。
自分におこりやすい「ストレス反応」と、その「ストレッサー(要因)」をあらかじめ理解していれば、心のバランスを崩しそうになったとき、気づきやすくなるんですね。
そこで1回目の課題では、今の自分にとってのストレッサーを書き出していただいたわけですね。
今回は心身や行動が、ストレッサーからどのような影響を受けているのか、つまり、ストレス反応をうまく整理するトレーニングをやりましょう。
ポイントは、5つの視点に沿って整理することね。
「5つの視点」で整理するということは、ある場面、ある瞬間を写真に撮るイメージですね。また、ここでいう「その時」というのは、ストレッサーから影響を受けている時を意味します。
5つの視点で整理するのには、ふたつの理由があるんですよ。
1つ目は:自分になにが起こっているかを、客観的に把握しやすい。
2つ目は:効果的な対応(抜け出すカギ)を、見つけやすくなる。
これは、経理部の和田課長と出川さんの例で考えてみましょう。
うーん、とても他人事とは思えないです・・。
では、この出川さんの例を、さっきの「5つの視点」に沿って整理してみましょう。
こんなふうに、それぞれの視点に沿って起こっていることを整理すると、より理解しやすいですね。
それぞれの視点がつながっているのには、どんな意味があるんですか?
いいところに気づきましたね。そこがとても大事なポイントなんです。
ある状況における、思考、気分、行動、身体反応はそれぞれがつながりあっているんですよ。
確かに・・ダメだと分かっていても、どんどん深みにはまる事があります。
悪循環ですよね。ストレスに上手く対処できていないときは、こんな風に悪循環にはまりこんでしまっていることが多いんです。そのときに「5つの視点」を使うと、すっきり整理することができるんですよ。
「思考、気分、身体反応、行動」はつながっているので、どれかを変える事が出来れば、その他も変わる可能性があるのです。整理をすることで、悪循環を断ち切るための方法を考えやすくなりますよ!